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北海道支部について

生命分子化学セミナーのご案内【2017.11.8 上田 潤 先生】(2017.10.31更新)

演題

『精巣特異的ヒストンH3バリアントH3tの精子形成過程での役割解明に向けて』

演者

上田 潤 先生

所属

旭川医科大学・教育研究推進センター 准教授

日時

平成29年11月8日(水)17時00分〜18時00分

場所

北海道大学・理学部本館N308号室

共催

日本生化学会・北海道支部

概要

 幹細胞から細胞が分化する過程でクロマチン構造は大規模にリモデリングされ、細胞種特異的なクロマチン構造が形成される。我々は精巣特異的で、DNA複製依存的に取り込まれるヒストンH3のバリアントであるH3tが、精子形成過程の初期段階で重要な役割を果たしていることを明らかにした。即ち、精原細胞(幹細胞)が分化する過程でH3tが発現し、カノニカルなH3と置き換わること、さらにH3t遺伝子を欠損すると半数体となった生殖細胞を失って無精子症となることが判明した。また、構造学的・生化学的な解析からH3tを取り込んだヌクレオソームが開いた構造を取りやすいことも明らかとなった。本セミナーではH3tの精子形成過程での役割について紹介した後に、ARTクリニックとの共同研究について紹介する。

連絡先
北海道大学大学院理学研究院化学部門生物有機化学研究室
村上洋太 (電話:011-706-3813、e-mail:yota@sci.hokudai.ac.jp)

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